肥料製造プロセス技術のための堅牢なバルブ
肥料製造業は農家に多様なリン肥を提供していますが,その多くはリン灰石から得られたものです。代替のリン酸塩源としては,生活排水およびバイオマス残渣を考えることができます。GEMÜ は,さまざまなプロセス技術に適切なバルブを提供いたします。
農業技術あるいは農業プラントエンジニアリングに従事されていますか?
お客様のアプリケーションに適切なバルブ技術について,ご遠慮なくご相談ください。
以下に対する事前プロセスにおけるバルブ:
• DEN テクノロジー
• 撹拌タンクリアクターテクノロジー
以下に対する事後プロセスにおけるバルブ
• 洗浄,濃縮
• 乾燥,コーティング,造粒
• スプレープリル化,流動層造粒
以下に対する支援プロセスにおけるバルブ
• 化学薬品供給ライン
• 空調設備
• 蒸気/水供給システム
• 排水処理システム(ランドリー,排水…)
➥ 鉱酸の適切な取り扱い – 腐食およびアブレーションの防止
リン肥の製造では,同時に鉱酸も製造されます。最も重要なのは,リン酸塩,硫酸(主要試薬)および硝酸(試薬または添加物)です。
化学腐食性流体に適した材質
酸の製造およびその製造プロセスにおける使用においては,プロセス機器の材質を特に慎重に選定する必要があります。プロセス設備と計装は金属材質(多くの場合鋳鉄,鋼またはステンレス)製であるにもかかわらず,腐食性の酸による金属機器の損傷を防止するために,内側ライニングと PFA などの耐性プラスチックによるコーティングが必要になります。
アブレーション損傷の防止
リン肥の製造におけるもう一つの課題として,固形物の取り扱いを挙げることができます。懸濁固形物微粒子に含まれる粉体と流体には研磨性があり,配管とバルブに重大な損傷を与えることがあります。この場合にも,ラバーライニングによる内面のコーティングが損傷を防止します。
適切な材質の選定について,お気軽にお問い合わせください.
➥ アプリケーション事例 - 再生可能原料による再生肥料
リン肥は,発酵残渣あるいは下水汚泥などのバイオ廃棄物の再資源化によっても製造することができます。リン酸塩鉱物は将来枯渇する重要原材料に分類されているため,欧州ではこのアプローチを採用する例が増えています。リン酸塩および硝酸塩による地下水汚染の進行は,このアプローチを促進させる今一つの要因です。
ある GEMÜ のお客様における革新的なプロセスにおいては,発酵残渣および下水汚泥からリン酸塩を製造しています。複数のステップにおいて酸および塩基を援用して,原材料からリン酸塩化合物,窒素加工物,およびカリウム化合物が抽出され,さらに肥料へと加工されます。
アプリケーション例と,この革新的なリサイクルプロセスをどの GEMÜ バルブがサポートしているかの詳細をご確認ください。