GEMÜ バタフライバルブの主な用途は産業アプリケーション,化学産業,集水,水処理です。標準品として,同心仕様と一重偏心構造品とが用意されています。プロジェクトによっては,オプションで二重偏心および三重偏心タイプも提供いたします。ポジションインジケーター,ポジショナーとプロセスコントローラーなど,特定の制御コンポーネントを追加することで,GEMÜ バタフライバルブを制御回路に組み込むこともできます。
バタフライバルブは,リング状のバルブボディにエラストマー製シートリングがはめ込まれています。弁体ディスクがシャフトに沿って90°旋回しシールします。仕様と呼び径に応じて最大使用圧力 2.5MPa,210°Cの温度までの流体を遮断することができます。バタフライバルブは固形物を含まない液体でよく使用されますが,適切な材質を組み合わせれば研磨性のある液体や気体,蒸気に使用しても問題ありません。
バタフライバルブは様々な材質を選択できるので,多くの産業アプリケーション,水および飲料水処理,海浜および海上エリアなどで使用できます。切替サイクル,衛生条件あるいは 制御精度といった要件が厳しくない場合,他のバルブに対してコスト的に有利な代替案となることもあります。DN 150を超える大口径の閉止バルブとしては,多くの場合バタフライバルブが唯一選択肢となります。化学耐性あるいは衛生条件などが厳しい場合,PTFEあるいはTFM製バルブシート付きのバタフライバルブを使用することができます。PFAで被覆されたステンレスディスクと組み合わせたバタフライバルブは,化学あるいは半導体産業で使用される極めて腐食性の強い流体に好適で,研磨ポリッシングされたステンレスディスクと組み合わせれば,食品製造あるいは製薬分野でも使用できます。
自動化とプロセス最適化のために,GEMÜはこれらすべてのバルブタイプに対して数多くのカスタマイズアクセサリーをご提供いたします。電気式ポジションインジケーター,ポジショナーとプロセスコントローラー,センサーおよび計測器は,迅速かつ簡単に取り付けて可能で,既存のプロセス制御技術に統合できます。