ダイアフラムは消耗部品です。設備の不具合および事故を防ぐため,定期的な点検・交換をお願いします。
保守サイクルの決定
メンテナンススケジュールは用途によって異なります。適切なメンテナンススケジュールを定めるには,これまでのメンテナンス履歴のほか,滅菌,洗浄または開閉動作の頻度を考慮する必要があります。流体の種類にも注意が必要です。たとえば使用流体の粘度が高い場合,あるいは摩耗性である場合は,不活性な流体の場合に比べてメンテナンススケジュールを大きく短縮することが必要になります。
保管
メンテナンススケジュールがまだ最終的に決定されていないときや,ダイアフラムを漏れのために初めて交換する場合にすぐ対応できるように,在庫を備えておくのは意味のあることです。 しかしエラストマー製部品には推奨保管期限・使用期限があることに注意しなければなりません。GEMÜ ダイアフラムの場合,これらの期限は 1~6 年の範囲です。ただし 適切な方法で保管すること が条件となります。
調達サイクル
私たちの経験によると,ダイアフラムバルブを多数使用している設備の場合は,小型倉庫を用意し,定期発注を設定しておくのが便利です。定期発注を設定された場合は,ご希望の期間ごとに補充品をお届けします。追加注文も可能です。
注文
スペアダイアフラムは単体で注文できます。特に無菌プロセス・衛生プロセス向けには,トレーサビリティ確保のため,ダイアフラムを個別包装し,記号をつけるか受領証を添付することもできます。
ステンレス製アセプティックダイアフラムバルブについては,専用の 注文番号付きスペアダイアフラム一覧表 (英語) を作成しました。★.
工業用金属ダイアフラムバルブ,金属製,プラスチック製ならびに超高純度プラスチック製ダイアフラムバルブについては,多数のバリエーション,あるいは製品ごとに異なったバージョンがあるため,最寄りの代理店までお問い合わせください。
GEMÜ ダイアフラムは GEMÜ バルブボディでの使用のために開発・試験・承認されたものです。したがって,GEMÜ バルブボディに他社製ダイアフラムを組み合わせて使用することは好ましくありません。他社製ダイアフラムが使用された場合,当社はそれに関して何ら責任を負いません。