「バルブ / シール」部門において,GEMÜ の技術は審査員の皆様からその革新性を認めていただきました。評価されたのは新しいダイアフラムシール(プラグダイアフラム)が,バルブのアクチュエーターと流体を完全に隔離すると同時に,従来よりも精確な流量コントロールを実現する点です。
ますます高まる製薬業,バイオテクノロジー,食料品・飲料産業における衛生管理および運転安全性に対する要求を鑑みて,ホーエンローエ(ドイツ)の GEMÜ は,広範な研究・開発活動を行うことを決めました。その結果生まれたのが,無菌および衛生プロセスプラントのあらゆるアプリケーションに組み込むことのできる PTFE 製ダイアフラムです。GEMÜ の新しいシールコンセプトは,主に制御,純水アプリケーションおよび充填プロセス向けに理想的なものであることが実証されています。
「製薬技術」部門の候補には,PD テクノロジーを採用したコントロールバルブ GEMÜ 567 Biostar control が主要メーカーの 5 つの製品のうちのひとつとしてノミネートされました。このバルブは,医療技術,医薬品工業,および化粧品産業における少量の流体の制御に特に適しています。製薬ならびに生化学分野の無菌充填および飲料充填用の GEMÜ F40 と GEMÜ F 60 タイプのバルブも,候補に名を連ねました。「梱包および充填技術」の部門では,400ms を下回る時間で完全な充填サイクルを処理できるリアルタイムソリューションの PTFE ダイアフラム付き GEMÜ F60 が好評を得ることができました。
これらの製品のほかに,GEMÜ は iComLine シリーズにも改良バージョンの PD テクノロジーを採用しています。PTFE,PVDF,PP あるいは PVC 製のバルブとマルチポートブロックバルブは,ハイピュリティープロセスのプラント,化学薬品のハンドリング,腐食性流体のドーシングなどに使用され,優れた成果を上げています。