パルセーションダンパー GEMÜ 652:

プラント内の圧力変動に対する衛生的なソリューション

パルセーションダンパー GEMÜ 652:

パルセーションダンパー GEMÜ 652:

プラント内の圧力変動に対する衛生的なソリューション

インゲルフィンゲン(ドイツ)のバルブメーカー GEMÜ がパルセーションダンパー GEMÜ 652 を開発しました。このダンパーは定評あるダイアフラムバルブ技術を採用しており,無菌アプリケーションでの使用にも適しています。そのため,指定された回転角度を守れば液溜りが発生せず,CIP/SIP が可能です。


多くの製造設備では,圧力変動が意図せずに発生することがあります。たとえば,ポンプのスイッチを入れたとき,封入された液体の温度が変化したとき,またはバルブを高速で開閉したときなどです。また,流体の供給箇所が高い位置にある場合にバルブを開くことで,下にあるプラントコンポーネントへ液柱が突然移動し始め,圧力変動が発生することもあります。
このような圧力変動は,フィルター,センサー,ポンプ,配管などのプラント構成部品に損傷を与える可能性があります。また,圧力変動によって遮断バルブが意図せずに短時間開くこともあり,そうした場合には流体が汚染される可能性があります。最悪の場合には,修理が必要となってダウンタイムが発生したり,製品ロスが生じたりします


この問題の解決策として,GEMÜ は新しいパルセーションダンパー GEMÜ 652 を発表しました。このダンパーは,特定の動作範囲で可能な限り多くの容積を解放し,それによって圧力変動を吸収および補正するように設計されています。ボディはシール面を備えていないため,流体の遮断には適していません。実際の膨張容積は,可動ダイアフラムによって開放されます。
さまざまなアクチュエーターサイズやスプリングパッケージの使用により,動作範囲と補正可能な容積を調整することが可能です。また,複数のパルセーションダンパーを直列に設置することで,膨張容積を増やすことができます。
制御用空気接続は,取付け時にのみ使用します。機能はスプリング力のみによって達成されるため,操作には制御用空気による制御は必要ありません。

パルセーションダンパー GEMÜ 652 は,呼び径 15 A~80 A(ダイアフラムサイズ 25~80)に対応しています。用途に応じて柔軟に対応できるよう,バルブボディとダイアフラムはさまざまな材質や仕様のものをご用意しています。ダイアフラムバルブ技術を採用しているため,この製品は BSE/TSE,FDA,USP クラス VI,規則(EC) No. 1935/2004 などの食品・医薬品業界の共通規格に適合しています。

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