さまざまな理由から,混合液の成分を分離したい,あるいは混合比率を変えたいというケースが生じます。そのための方法のひとつが,浸透気化法 / 水蒸気透過法(膜濾過法)で,これは水と溶剤の混合液の分離,沸点が近い液体同士の分離,多成分混合液の脱水,反応中の平衡点の移動(水の抽出),有機化合物の脱水などに使用できます。システム全体は蒸発器と膜モジュールで構成されます。分離しようとする液体が蒸留生成物である場合,水蒸気を膜モジュールに直接通すことができます。この用途事例の場合,混合液は濃度が最高 5%のアルコール水溶液です。設備は EX(防爆)エリアに設置されています。