バイオメタン処理のためのバルブ技術

バイオメタン処理のためのバルブ技術

バイオメタンを処理する際は,頻繁な開閉サイクル,正確な制御プロセス,そして可燃性媒体の安全な取り扱いといった厳しい要件がバルブに課せられます。

バイオガスプラントを計画または建設中,あるいはガス処理を手がけていらっしゃいますか?
お気軽にお問い合わせください。適切なバルブ技術について喜んでアドバイスさせていただきます。


コンサルティングをご予約ください

 


ガススクラバー

GEMÜ はバイオガスプラントあるいはバイオメタンとCO2 処理に用いられるバルブ技術に関して, 各プロセスステップに適合した高度な技術のソリューションを提供しています。

GEMÜ が選ばれる理由

頻繁な開閉サイクル向けの堅牢なグローブバルブ,大口径対応のバタフライバルブ,あるいはガスラインを遮断するためのボールバルブ。GEMÜ は,多様なバルブタイプとアクセサリーにより,バルブ技術,計測技術,制御システム一式を,自社一括供給いたします。

バルブの選定時にご注意いただきたいこと

バイオメタン処理では,それぞれの処理ステップを最適なものとするため,吸収による脱硫(活性炭),冷却による乾燥または圧力スイング吸着(ゼオライト),次のセクションで言及されている CO2 除去プロセスなどの,複数のプロセスが組み合わされることが稀ではありません。

バルブ選定のヒント

用途特別な運転パラメータと要件バルブ選定時の注意点
ガススクラバー
• 流量コントロール
• 温度管理
100°C までの脱離,
アミンまたは Genosorb® に対する薬品耐性
水の場合:ステンレス製ボディおよび EPDM シール

アミン / Genosorb® の場合:ステンレス製ボディおよび PTFE シール
膜分離プロセス
• 圧力制御
1 MPa まで,周囲温度NBR または PTFE シール付きの鋳造ボディ,

コントロールバルブの選定については GEMÜ がサポートを提供します。お気軽にお問い合わせください。
PSA プラント頻繁な開閉動作および場合により流体方向の変化多くの場合,高い開閉サイクルに対応したアクチュエーターを備えたグローブバルブ,

流体方向の変化に適したバルブタイプとして,バタフライバルブあるいはダイアフラムバルブを挙げることができます
ガススクラバー

ガススクラバーは,さまざまな流体を用いて作動させることができます。加圧水スクラバーでは,圧縮されたバイオガスが水で浄化されます。CO2 は物理的に水中に溶解され(吸収),2 番目の反応塔で低圧で再び除去することができます(脱離)。その後,水は吸収塔に戻すことができます。

水に他にも,ポリグリコールも物理的なガス洗浄に使用できます。CO2 吸収の後,通常は温度を上げることによって流体も再生され,冷却後に吸収塔に戻されます。

ここでは以下の GEMÜ バルブが使用されます

•      遮断バルブ:ポンプや容器を遮断および空にするため

•     コントロールバルブ:媒体の体積流量制御用,およびプロセスに応じて温度制御のための熱交換器での使用


GEMÜ コントロールバルブの詳細

 

 

 

メタルボールバルブ GEMÜ B20 (オプション:ハンドレバー黄色)

アングルシートバルブ GEMÜ 554

ダイアフラムバルブ GEMÜ 695

PSA プラント

PSA プラントの機能原理は,吸着とそれに続いての圧力スイングです。

並列した吸着容器間で過剰な圧力を移動させることにより,エネルギーを大幅に節約してのシステムの連続運転が可能になります。バイオメタンの採取により,バイオガスは浄化槽に流入します。その結果,CO2 がモレキュラーシーブに選択的に吸着されます。浄化されたバイオメタンが流出します。2 番目の容器は再生され(脱気および洗浄),CO 2 が環境中に放出されます。2 つの吸収容器を交互に使用して連続運転します。一方の容器で吸収が行われている間,もう一方の容器は再生されます。収着サイクルが始まる前に,圧力変化が生じます。飽和容器からの圧力のかかったガスは,再生容器に移送されます。

バルブ技術の一般的な要件

頻繁な開閉動作,場合によっては 1 分毎:ここでは,頻繁な開閉サイクルに対応したアクチュエーター付きの GEMÜ グローブバルブをお選びいただくのが適当です。

圧力変化時の流体方向の変化:設計上流体方向を指定できないため,このプロセスに適したバルブタイプはバタフライバルブまたはダイアフラムバルブとなります。

メタルバタフライバルブ GEMÜ R470 Tugela

グローブバルブ GEMÜ 534

ダイアフラムバルブ GEMÜ 695

膜分離プロセス

ポリマー膜を使用したガス処理では,ガス浸透性が異なることを利用します。

 

 

以下の点にご注意ください

膜システムは通常多段階であるため,バルブの選択の際にはさまざまな圧力レベルを考慮する必要があります。

 

このプロセスでは,コントロールバルブの他にもプラント内に多数の手動装置があります。


GEMÜ コントロールバルブの詳細情報

 

 

メタルボールバルブ GEMÜ B20 (オプション:ハンドレバー黄色)

空気操作式アングルシートバルブ GEMÜ 550 (オプション:特殊機能G)

メタルバタフライバルブ GEMÜ R487 Victoria (オプション:ハンドレバー黄色)


同期した正確な制御結果の実現

コントロールバルブの選定が正しくないと,制御結果が満足のいくものでなかったり,早期に摩耗したりする可能性があります。そのため,GEMÜ ではコントロールバルブの正確な選定を特に重視しています。

コントロールバルブの選定については,私たちのテクニカルアドバイザーにご連絡いただくか,仕様書をご確認ください

  スペックシート 

プラントの安全のために – ガスの取り扱いに関する適合承認

可燃性ガスを適切に取り扱うために,GEMÜ のバルブは ATEX SIL などの高い安全基準を満たしています。DVGW ガス承認を取得したバルブも私たちの製品ラインナップの一部です。

 


事例

❯ ガスフィルタレーション

圧力スイング吸着(略して PSA)は,選択吸着に基づくガスフィルタレーションシステムの一般名です。バイオメタンを現場で浄化または精製する場合,PSA システムは費用対効果が高く信頼性の高いオプションとなります。

GEMÜ は,このタイプのプラントに適切なバルブ技術を提供します。PSA プラントでのアプリケーション例の詳細は,こちらでご確認ください。

❯ 発酵残渣の利用

発酵の後に残存する発酵残渣からは,リン酸肥料のような貴重な原料を回収することができます。

アプレケーション例の詳細,および革新的なリサイクルプロセスに適した GEMÜ バルブは,こちらでご確認ください。


アプリケーション事例集をダウンロード

Biogas plants and biomethane upgrading [EN]

pdf2.94 MB

お気軽にお問い合わせください。

GEMÜ の製品に関してご質問がありますか?喜んでお答えいたします。

お問い合わせ